佐賀県脊振町の廃村 藤ヶ倉集落 #
探索日 #
- 探索日 : 2019年2月、9月
- ページ最終更新日 : 2022年5月28日
藤ヶ倉集落跡 #
藤ヶ倉集落は佐賀県脊振町にあった集落。 現在も「藤ヶ倉」バス停があり、地形図にも数軒の人家が記されているが 実際にはこれらはほとんど残っておらず無人となっている。 家屋は道路東側の谷沿いに位置していたが、 一方で道路を挟んだ西側にもかつては耕地が存在していた。
かつての集落 #
「脊振村史」によれば
広滝氏の先祖がこの地に土着し、かつては山内の役人の一人が居た
という。ちなみに「山内」とは旧背振村や三瀬村などの山間地域一体を指す地名である。 また昭和三十八年には豪雨によって山崩れが起こったという。
1948年に米軍によって撮影された航空写真。
道の両側に耕地が広がり、谷沿いには数軒の家屋が確認できる。
また、東側の谷にも田畑が広がっていることもわかる。
出典:地図・空中写真閲覧サービス USA-R242-No2-80
現在の集落 #
現在は一軒の倒壊家屋や墓地などの遺構が残っている。
昭和バスの「藤ヶ倉」バス停。 やろうと思えば今でも乗り降りできるはずである。
道路西側の耕地跡。
倒壊しかけている家屋。
風呂の跡。
自然に還りつつある廃車。
廃車と屋敷の跡地。
猿田彦大神には「元治二年」(1865年)の刻印があった。
墓地だったのではないかという場所。 自然の仕業とは思えないくらいに破壊されていた。
小高い山の上にある墓地。 陣内家とは前述の役人の一家であると考えられる。
そのほかにもいくつかの墓を発見できた。
集落東側の田畑の跡。